デカフェは体に良い?
最近、コーヒー屋さんの多くで目にする「デカフェコーヒー」
体に良さそうというイメージがありますが、一体どのあたりが良いのでしょうか?
今回、詳しく調べてみました!
目次
デカフェとは、、
デカフェは英語で「Decaf」「Decaffeinated coffee」と呼び、本来ならカフェインが含まれている飲み物から、
カフェインを取り除いた飲み物 のことを言います。
日本において明確な定義はなく、カフェインの含有率についても定められた数値はありません。
EUではカフェインを0.2%以下までカットしたコーヒーしかデカフェと呼べないという厳しい基準が定められています。
しかし日本ではコーヒーのみならず、紅茶や日本茶についてもデカフェと呼ぶことがあり、その定義は曖昧になっています。
デカフェならカフェインが含まれていなくて安心というわけではなく、
カフェインの含有率が低いコーヒーという意味なので注意が必要です。
カフェインレス・ノンカフェインとの違いは?
コーヒーにはデカフェの他にカフェインレス・ノンカフェインなどがありますが、
それらはどういった違いがあるのでしょうか?
カフェインレス
カフェインレスはカフェインが含まれていないわけではなく、「カフェイン含有量が少ない」ものを指しています。
デカフェ、カフェインレスには若干でもカフェインが含まれている可能性があり、
デカフェは「取り除いた」もの、カフェインレスはもともと「少ない」ものという違いがあります。
カフェインレスはカフェインの含有率が0.1%以下に抑えられたものを指します。
ノンカフェイン
ノンカフェインはもともとカフェインが全く含まれていないものを指しています。
カフェインが身体に合わない場合や妊娠中などカフェインの摂取が気になる場合は、
カフェインが全く含まれていない、ノンカフェイン表示のものを選ぶと良いです。
デカフェコーヒーはどうやって作られる?
もともとカフェインの含まれたコーヒーからカフェインを取り除くデカフェ。
では、そのデカフェは一体どうやって作られているのでしょうか。
その製法をいくつかご紹介します。
有機溶媒抽出
1906年に世界で初めて考案された方法で、有機溶媒に生豆を浸してカフェインを取り除きます。
低コストですが、香りやカフェイン以外の成分も溶けだしてしまうため、コーヒー本来の味や風味が損なわれるのが難点です。
また、使用される有機溶媒が体に影響をおよぼす危険もあるため、日本ではこの抽出方法の商品は流通していません。
水抽出
1941年に開発された製法で、生豆を水に浸してカフェインを取り出す方法です。
有機溶媒抽出よりも香りや成分が抜け出さず、安全性が高い点が特徴です。
超臨界二酸化炭素抽出
二酸化炭素を利用した抽出方法です。
二酸化炭素に一定以上の圧力と温度を加えることでカフェインの除去ができます。
人体にも無害で、コーヒーの風味を損なわずに抽出できる点が特徴です。
液体二酸化炭素抽出
抽出方法は超臨界二酸化炭素抽出と同じであるものの、
コーヒー豆に加える温度と気圧が異なります。
豆へのダメージが最小限に抑えられ、風味の減少が少ないという特徴があります。
日本でのデカフェ
デカフェコーヒーが健康面にどのような影響を与えるのか心配という方は、
作り方によっては体に有害な成分が含まれてしまうという事が理由にあるのかもしれません。
一口にデカフェコーヒーといっても、抽出方法によって安心感や安全度に違いが出てしまいます。
日本では安全性が高いと言われている水抽出法が主流になっているため、心配しすぎる必要は無いかと思いますが、
それでも気になるという方はコーヒーを注文する前にどの方法で作られたデカフェなのか、
お店の方に聞いてみると安心かもしれません。
普通のコーヒーに比べると味はどう?
デカフェコーヒーと普通のコーヒーの味は、
カフェインを除去している分まったく同じ味ではありません。
しかし苦みや渋みが薄くなっていることからマイルドに感じたり、
すっきりしたあと味をおいしいと評価する人も多くいます。
また新しい抽出方法のおかげで、最近では普通のコーヒーと同じくらいおいしいデカフェも増えてきています。
その人気も年々高まっておりデカフェコーヒーを取り扱うお店は増え続けています。
デカフェのメリット
胃腸への負担が少ない
カフェインの少ないデカフェは、胃腸などの消化器管への負担を軽減することができます。
カフェインは、摂りすぎると胃の粘膜傷害を引き起こす可能性や腹痛や下痢の症状を起こすこともあります。
その為、胃腸に優しいデカフェはコーヒーを飲むことが日課になっている方に特におすすめです!
覚醒作用が抑えられている
カフェインは覚醒作用が得られることから、眠気覚ましのために飲むという方もいらっしゃるかと思います。
しかし寝る前などにカフェインを摂取してしまうと、
逆に覚醒作用によって寝付けなくなってしまうこともあります。
寝る前のリラックスタイムには、デカフェを取り入れて、快眠効果を得るのはいかがでしょうか。
妊娠・授乳中にも摂取しやすい
デカフェは、カフェインによる胎児への影響が少ないため、
妊娠・授乳中の方にもおすすめです。
カフェインは、胎児へさまざまな影響をもたらす可能性があるので、
妊娠中や授乳中に飲むのは控えた方が良いと言われています。
デカフェのデメリット
眠気覚ましができない
多くの人がコーヒーに期待する効果である眠気覚ましですが、
デカフェだとその恩恵が受けられません。
普段、朝ご飯と一緒にコーヒーを飲んでいる方にとっては、
デカフェに乗り換えても体が馴染むまでに時間がかかるかもしれません。
ですが、そもそも朝は体を目覚めさせるコルチゾールが生成されるので、
本来はカフェインを摂取する必要はないです。
カフェイン無しでスッキリ体を目覚めさせる為に、
朝こそデカフェにするのは案外良いかもしれません。
値段が少し高い
実はデカフェは通常のコーヒーより少し高いです。
例えば、チェーン店でコーヒーをデカフェに変更すると、+50円程かかります。
自分で購入する場合でも、豆・ドリップ・インスタントのどれもデカフェの方が少しだけ高いです。
おそらく、製造工程に一手間加えていることと、生産量が少ないことが理由かと思います。
お財布に優しいのは本来のコーヒーと言うことですね。
まとめ
調べてみるとデカフェコーヒーを飲むことはメリットとデメリットがあることが分かりました。
日本国内で抽出されたデカフェコーヒーに関しては有害物質が含まれることなく、
安心して飲むことが出来ると言えます。
カフェインの摂りすぎが気になっている方はデカフェを摂るのが良いかもしれませんね。
胃腸への負担が少ないので、皆さんも上手に摂り入れてみてはいかがでしょうか?