夏のヘアケア どうすればいい?
髪は、肌の4倍以上の紫外線によるダメージを受けていると知っていますか?
肌への紫外線対策はみなさん気をつけていると思いますが、実は髪の方が紫外線を多く浴びています。
紫外線を浴び続けることで、髪にどのようなダメージが加わってしまうのでしょうか。
目次
紫外線による影響
- 枝毛・切れ毛
紫外線が髪に当たると、髪の中へ入り込みます。
すると髪を構成しているアミノ酸が酸化によって変化するため、髪を構成しているケラチンタンパクがダメージを受けてしまいます。
すると髪を保護しているキューティクルが剥がれてしまい、そこからタンパク質や保湿成分が流出してしまうため、髪は水分を失ってパサパサに乾燥してしまうのです。
そうなると髪は枝毛・切れ毛などのダメージヘアになってしまいます。
このようなサイクルで髪の毛は傷んでしまいます。
- ヘアカラーの退色
紫外線は髪内部の髪の色素であるメラニン色素も分解します。
そうすると髪は退色してしまい、赤茶けた色になってしまいます。
綺麗な髪色を保つためには紫外線対策は必須です。
- 白髪や薄毛
髪の毛だけでなく頭皮にも紫外線のダメージは加わります。
そのため、これから生えてくる髪を老化させ、白髪や薄毛などの原因となります。
外出時には必ず紫外線ケアを!
髪への紫外線は、UVスプレーで予防しましょう。
スプレータイプはベタつきが少なく、ヘアスタイルを崩さずキープできるので、お出かけ前、スタイリング後の髪にシューッとスプレーして日中の紫外線ダメージから髪を守りましょう。髪や肌から10~15㎝程度離し、まんべんなくスプレーするのがポイントです。
また、肌と同じように、2〜3時間おきに髪にも日焼け止めをつけなおすと、紫外線防御効果を保てます。
汗をかいたりタオルで拭いた後もスプレーのつけ直しを。
髪についた水分を、タオルなどでこまめに拭き取ることも大切です。
頭皮もダメージを受けているため、頭皮用の美容液などを使ってしっかりアフターケアをしましょう。
紫外線にさらされた頭皮は乾燥が進んでデリケートになっているため、毎日使うシャンプーを低刺激性のものに替えるのも有効です。
うっかり日焼け!海・プールで遊んだあとのリカバリーケアは??
日焼け後の髪は、ダメージを受けて弾力を失い、パサつきだけでなく切れ毛や枝毛にもつながっていくので、普段よりもしっかりとケアをしてあげることが大切です。
また、海やプールに入る前に、あらかじめココナッツオイル等を紙に塗布しても、髪をダメージから守ることができます。
基本のシャンプー
- 洗髪前に、ブラッシングで髪の絡まりをとりながら、頭皮の血行を促進しましょう。髪が長い人は、からみやすい毛先→中間→根元の順に。無理なブラッシングはキューティクルをはがして、乾燥や切れ毛を招いてしまうので気をつけて。
- ぬるま湯で髪全体を十分に流して頭皮の皮脂や髪の汚れを落とします。次に、シャンプーをたっぷり泡立て、泡で髪や頭皮を包み込むように優しく洗いましょう。
- コンディショナーは、髪の水気を軽く切り、毛先など傷んだ箇所を中心に手ぐしを入れるように全体へなじませます。トリートメントやヘアマスクをする際は、蒸しタオルで5分ほど髪を包むと◎。
髪を傷めにくい乾かし方
- まずはしっかりタオルドライ。ドライヤーを使う時間が短くて済み、髪へのダメージが少なくなります。
- 髪をドライヤーに近づけすぎるとさらなるダメージを招くことに。髪から約30cm離し、熱が1カ所に集中しないように、全体にまんべんなく風を送りながら乾かしましょう。
頭皮のクールダウンがポイント
日焼け直後の頭皮は熱がこもっているため、冷やしたタオルで頭皮を覆って、頭皮の熱を下げましょう。
シャンプーの際は、頭皮をこすらないよう優しく洗ってください。
分け目を変えるだけでもダメージは軽減できる!
いつも同じヘアスタイルだと、分け目の部分だけにダメージが集中してしまいます。
この状態を放っておくと、抜け毛などの原因に。帽子で頭全体を守るのが理想ですが、それがむずかしい場合は、日によって分け目を変えてみましょう。
それだけでも、ダメージを分散でき、頭皮を健やかに守ることができます。
また、髪を濡れた状態で放置するのはダメージを進ませる原因となるので、自然乾燥も絶対にNG。
シャンプー後は十分にタオルドライをして、手早くドライヤーで乾かしましょう。
元気でつややかな髪は、それだけで若々しく生きいきとした印象に見えるもの。
髪と頭皮の上手なUVケア法をマスターして、天使の輪がキラリと輝く美髪を手に入れましょう。