「酒は百薬の長」は本当?
緊急事態宣言につき、飲食店での飲酒ができなくなってしまった、ここ名古屋。
毎日飲むほどの酒好きの私としては悲しい日々が続いております(笑)
が、一丸となってこのコロナ禍を乗り越えて行かなければいけませんね。
古来より「酒は百薬の長」と言われており、「適量の酒はどんな良薬にも勝る」という意味を持ちます。そう、「適量」なんです(笑)
ではその「適量」とはどの程度なのか、飲みすぎると美容にはどのような弊害があるのか、まとめていきたいと思います。
目次
アルコールで身体は「糖化」する!
「酸化」と並びよく耳にするのが「糖化」。
糖化とは老化現象の1つで、タンパク質や脂質が糖と結びつき、「体がコゲる」のだとか。
身近な例を挙げると、トーストなどを焼くと表面がこんがりきつね色になりますよね。
これはトーストに含まれている糖と、卵や牛乳に含まれるたんぱく質が結びついて起きる現象です。
焼き目がついたトーストを押してみると弾力を失っていますよね。
アルコールを過剰摂取すると、それと同じ事が体の中でも生じてしまいます。
糖化によって肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊されると、肌は弾力を失ってしまいます。
また、糖化によって生み出された老廃物が皮膚の細胞に沈着すると、シミやくすみとなってしまい、肌の透明感が失われます。
この糖化によって、老化促進物質であるAGEs(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。
老化促進物質AGEsを抑えるお酒も!
お酒といっても、ビール、焼酎、ウイスキーなど様々なものがあります。
その中でも、老化促進物質であるAGEsの生成を抑制するものが、実は日本酒。
日本酒は糖質を含むので意外だと思われる方も多いかもしれませんが、適量飲むのであれば抗糖化作用が期待できるのだとか。
また、日本酒以外にワインもまた抗糖化作用があります。これはぶどうに含まれるポリフェノールによるものと考えられます。特に良いとされるのはポリフェノールを豊富に含む赤ワインです。ポリフェノールは抗酸化作用もあり、糖化・酸化ともに抑制する効果が期待できるのだとか。
もちろん、どちらも適量の摂取が基本です。
お酒の適量とは?
日本酒やワインにAGEsの生成抑制効果が期待できるとはいえ、アルコール自体は糖化を進めてしまいます。あくまでも「適量」を守ることが大前提です。
日本酒なら1日1合、ワインならグラス2~3杯程度を目安にしましょう。
ちなみに喫煙者、睡眠不足の人も体内のAGEsの量が高いことが確認されているそう。
お酒好きの愛煙家で、深夜まではしご酒をするような方はより注意が必要です。
お酒を飲んで赤くなる人は要注意!?
お酒を飲んで顔が赤くなる人は、AGEsの生成が促進されやすいのだとか。
このような人はアルコールの分解能力が低く、アルコール分解時に出るアセトアルデヒドが体内に存在する時間が長くなります。
これにより体内のタンパク質の編成が進み、老化や様々な疾患のリスクが高まってしまいます。
AGEsを減らす方法は?
いくら老化が進むとはいえ、なかなかやめられないお酒。
AGEsを減らす作用のある成分を調べたところ、カテキンやビタミンB1、B6などが有効なのだとか。
また、お酢には食品に含まれるAGEs量を半分にしてくれる効果もあり、積極的に取り入れたい食品のひとつです。
揚げ物や焼き魚にはレモンやお酢をちょい足ししたり、ビタミンB群を多く含むキノコ類や、抗糖化作用のある鶏むね肉をメイン食材にするのもおすすめです。
まとめ
習慣付いてしまうとなかなかやめられないお酒。
飲みすぎは美容だけでなく、健康にも害を及ぼしてしまいます。
適量を心がけ、抗糖化成分を含む食品をうまく取り入れて、上手く付き合っていきたいですね。