再発見!椿油の効果
椿油は昔からずっと、肌や髪の保湿に使う油として用いられてきました。
今も薬局などでは、たくさんの椿油を用いた商品を目にしますよね。
そんな、昔も今も多くの方から支持を得ている椿油ですが、
わたしは最近まで一度も使ったことがありませんでした。
ですが、雨の日が多い今年は髪の毛が広がるように感じる日も増えたので、
髪の毛のケアの為に椿油を買ってみました。
すると、一日中髪がしっとりとまとまるようになって感動しました!
今回はそんな椿油の効果についてご紹介します。
目次
椿油とは
椿油とは、ツバキ科ツバキ属のヤブツバキの種子から採取される植物性油脂のことです。
種子から油分を抽出し作られるものと、粉砕した種子と有機溶剤を混ぜた後、
蒸留して溶剤を再分離した物を、 ろ過と脱色を行って作られるものがあります。
椿油は女性の肌や髪に潤いと艶を与える効果があり、なんと平安時代から使われていたと言われています。
椿油には、85%以上のオレイン酸が含まれています。
このオレイン酸という成分を多く含む椿油は酸化しにくく、
スキンケアやヘアケアには効果的だと言えるでしょう。
椿油の効果
椿油にはいくつかの効能があります。今回はその活用法の一部をご紹介します!
髪のツヤを守る効果
前述した通り、椿油には高いヘアケア効果が期待できます。
髪の毛につけることで、ドライヤーの熱や紫外線などの刺激から髪を守り、枝毛やパサつきを抑えることができます。
また、必要な水分をキープし、髪表面のキューティクルをなめらかに整えることで、
潤いとハリのある美しい髪に導きます。
頭皮に使えば、毛穴に詰まった汚れなどを取り除き、頭皮の新陳代謝を促します。
栄養の行き届いた健康な頭皮になることで、
髪の毛を生成する毛母細胞を活性化させ、抜け毛や白髪を防ぐ効果が期待できます。
また、ふけやかゆみの予防にも効果的です。
美肌効果
椿油に含まれるオレイン酸は、私たちの皮脂にも含まれている成分です。
そのため、肌になじみやすく、潤い保持にも効果的なのです。
肌に潤いを与えることで、皮膚の乾燥を防ぐことはもちろん、外部の刺激から肌を守ってくれます。
また、クレンジングオイルとして使用すれば、毛穴に詰まった皮脂コレステロールを溶かし、清潔な肌に保ってくれます。
植物性油で安全性も高いことから、マッサージオイルやベビーオイルとしての使用にも適しているとされています。
健康効果
椿油は、肌や髪のケアをするだけではなく、食べることもできるので食事に用いることもおススメです。
毎日スプーンに1~2杯飲むことで、コレステロール値の低下、
動脈硬化や心臓疾患の予防、便秘の改善にもつながると言われています。
体のなかからデトックスし、健康を維持することができるのです!
また、椿油は熱に強い性質を持っているため加熱調理時にも栄養が失われにくいので、
炒めものや揚げものに使うこともおすすめです。
少し独特の香りはありますが、香りが気にならないようであればサラダにかけたり、
そのまま食べたりするのもいいでしょう。
最近では無臭のものも売られており、食用としても使いやすくなってきているので
健康のためにぜひ取り入れてみるのはいかがですか?
おススメの使い方
〈ヘアケア編〉
シャンプーの前に頭皮のオイルマッサージ
ブラッシングをして髪に付いたホコリや汚れを取ったあと、
頭皮に椿油を付けて馴染ませて、軽くマッサージを行います。
生え際から頭頂部へ、横から頭頂部へ、後頭部は分け目を作って首筋から頭頂部へと髪全体に馴染ませていきます。
椿油の効果で毛穴の奥の皮脂を分解すると共に、この軽いマッサージで頭皮の血液やリンパ液の循環を促すことも出来ます。
5分程度置いたあとに、ぬるま湯で髪と頭皮をすすいでからシャンプーをします。
シャンプーあとのトリートメント
タオルドライをしてから、手の平にほんの少し椿油を付けて、髪全体に伸ばします。
この時、手の平だけではなく指先まで椿油を馴染ませておくと、手櫛をした時に髪全体に椿油が行き渡ります。
髪に潤いを与えると共に、ドライヤーの熱から髪が受けるダメージを軽減させることが出来ます。
スタイリングの際に
ほんの少しの椿油を手の平から指先まで伸ばして、髪全体に薄く付けたあとに、
櫛を使ってヘアスタイルを整えます。
トリートメントやスタイリングの使う時は、1滴で十分です。
ほんの少し付けて全体に伸ばすことがポイントです。
このように椿油はヘアケアに取り入れやすいオイルですので、是非試してみて下さい。
〈スキンケア編〉
オイルクレンジング
椿油は、オイルクレンジングとしても使用することができます。
椿油を乾いた手のひらにとり、メイクとなじませて浮かします。
メイクが落ちたら石鹸などで椿油を洗い流せば、綺麗にクレンジングが完了!
メイクはほぼ油分でできているので、同じ油である椿油を使ってすっきり落とせてしまいます。
なかなか肌に合うクレンジング剤に出会えないという方も、
椿油なら優しくクレンジングすることができます。
顔の保湿に使う
保湿力の高い椿油は、化粧水の「後」に使うのがおすすめです。
化粧水の後に使うことで、化粧水で補った水分や美容成分の蒸発を防いでくれます。
椿油に含まれるオレイン酸は人の皮脂の主成分でもあるのでしっとり馴染みます。
たっぷり肌にのせると、肌の油分量が多くなりすぎベタついてしまいます。
そのため椿油を顔の保湿として使うときは、乾燥が気になる部分だけを中心に塗るのがポイント。
カサつく口元や目元の保湿におすすめです。
角栓ケアにも◎
気になる頬や小鼻の角栓も、椿油で綺麗にすることができます。
小鼻や頬の部分にオイルを馴染ませて5分ほど置いてから洗い流します。
蒸気で肌が柔らかくなるので、入浴中に角栓ケアを取り入れると効果的です!
まず一週間ほど毎日椿オイルで集中的に角栓ケアをし、
その後は週に1回ほどのスペシャルケアとして行うのがおすすめです。
〈食事編〉
※食事に使用する際は、必ず食用の椿油を使用してください。
ドレッシングとして
ドレッシングを家で作る際の材料にしても良いですし、サラダにそのままかけて食べてもOK。
オレイン酸は動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らす脂肪酸のひとつなので
通常のドレッシングに含まれるオイルよりもとってもヘルシーです!
天ぷら・フライに
他の食用油と混ぜて揚げると、さらっとして胃もたれしにくい仕上がりになります。
食通として有名だった徳川家康も椿油で揚げた天ぷらを好んで食べていたと言われています。
現在でも、高級料亭や素材にこだわった天ぷら屋さんで使われている椿油は、
軽い揚げあがりで高齢の方でも食べやすいのが特徴です。
玉子焼きに
玉子焼きを焼くときに使うとふっくらした仕上がりになるのでおすすめです!
椿油はさらっとしているので、通常の油よりも脂っこさが気にならずあっさりとした焼き上がりになります。
毎日、朝ごはんやお弁当として食べているという方も多いと思うので、
いつも使う油を変えることで健康になれれば、コレステロール値などが気になる方も嬉しいですよね!
まとめ
椿油が髪に良く肌を保湿してくれるという事は知っていました。
私も髪に使うことで椿油の良さは実感済でしたが、
今回調べてみることで想像していた以上に椿油の効果・使い道があることに驚きました。
食用としての使い方は、今回初めて知ることが出来たので
健康のためにぜひ食用に椿油を使用してみたいと思います!