今こそ「梅」の効果を実感!
本格的に寒い日が続き、疲れやすくなってきたと感じてはいませんか?
寒い日には、人間は体を温めようとしていつも以上に体力を使います。
また、寒い屋外から暖かい屋内への移動することが多くなると、
体温を調節しようとすることで、体はいつも以上に体は疲れてしまうのです。
そんな冬の時期でも、疲労感を出来るだけ解決出来たら嬉しいですよね。
疲労回復以外にも様々な効果があり体に良い「梅」の力を借りてみませんか?
目次
梅に含まれる成分
梅には、たんぱく質、カルシウム、カリウム、リン、
鉄などのミネラル、ビタミンA・B1・B2・Cなどが含まれています。
その他、クエン酸・フマール酸・リンゴ酸・オキザロ酢酸アルファケト・グルタル酸
・イソクエン酸・アコニット酸・コハク酸という8種類の有機酸が含まれています。
これらの有機酸がクエン酸サイクルを円滑に回して、疲労回復や生活習慣病の予防など、
様々な効果をもたらしています。
さらに、梅に含まれる梅リグナンはの健康効果に重要な成分です。
植物由来のポリフェノールの1種で、抗酸化作用をはじめとするさまざまな機能性をもちます。
梅に含まれる梅リグナンには、
下記の種類が発見されていて、それぞれに健康に役立つ作用が報告されています。
◎ピロリ菌の運動を抑制するシリンガレシノール
◎抗酸化、抗炎症作用があるピノレシノール
◎インフルエンザウイルスの増殖を抑制するエポキシリオニレシノール
◎抗酸化、細胞のガン化を防ぐ作用リオニレシノール
このように、梅の実には、たくさんの栄養や健康に有効な成分が含まれています。
梅はまさに“天然のサプリメント”なのです。
梅の効果・効能
梅が体に良いことは分かりましたが、実際にはどんな効果があるのでしょう?
梅が体にもたらす効果をご紹介します。
血液をサラサラにする効果
ドロドロの血液は高血圧や動脈硬化・心筋梗塞などの病気のリスクを高めます。
梅を摂取することで血液をサラサラにして、
さまざまな生活習慣病のリスクを減らす効果が期待できます。
疲労やストレス、生活習慣の悪化で活性酸素が増えると、
体液は酸性に偏り、血液はドロドロになってしまいます。
血液をサラサラの状態に保つためには、アルカリ性の食品を積極的に摂って、
酸性を中和する必要があります。
梅はその酸っぱい味から酸性と思われがちですが、じつはアルカリ性の食品です。
梅干しのクエン酸はクエン酸サイクルをスムーズに回すことで、
血液を酸性からアルカリ性に戻し、血液をサラサラの状態にしてくれるのです。
食欲を増進させる効果
梅を想像するだけで多くの人は唾液が出てきます。
唾液の分泌が促進されると、胃酸の分泌まで促進されるため、食欲の増進につながるのです。
食欲がない時には、梅を一口食べてみるだけでも、
だんだんと食欲が出て来て別の食べ物も食べられるようになるかもしれません。
また、梅干しを想像して出た唾液は口の中の汚れを流してくれるため、
虫歯を予防する効果も期待できます。
生活習慣病の予防
梅干しには、糖尿病を引き起こす酵素の働きを阻害する作用があります。
さらに高血圧症の原因となるホルモンの働きを抑制することで、動脈硬化の発症も予防します。
生活習慣病はまさに毎日の生活習慣から引き起こされていくので、
予防する為には、梅を日頃から食事に取り入れていくことが必要です。
クエン酸による疲労予防・回復効果
梅には多くのクエン酸が含まれています。
梅干しが酸っぱいと感じるのはこのクエン酸によるものです。
このクエン酸には疲労物質である乳酸を分解してくれる作用や、
糖質や脂質をエネルギーとして変換する「クエン酸回路」を正常に保つ作用があるとされ、
疲労の回復には欠かせません。
疲労回復の為に疲れを感じたら梅を摂取したいですね。
梅の摂り方
梅干し
やはりスタンダードな梅の食べ方は梅干しですね。
梅干しを買っておけば、毎日手軽に食事に摂り入れることが出来ます。
塩分の過剰摂取にならないよう、
梅干しを食べる場合はその大きさにもよりますが、1日1個を目安に食べるようにしましょう。
梅ジュース
梅ジュースはひと手間かけて作る必要がありますが、
作ってしまえば、美味しく簡単に梅を摂取できるようになります。
準備するもの
- 梅(南高梅):1kg
- 氷砂糖:1kg
- 梅と氷砂糖が入る大きめの瓶や樽などの容器
手順
1.梅を洗い、ヘタをとる。
2.水分を丁寧に拭き取り凍らせる
3.凍らせた梅に針で穴をあける
4.用意した容器に梅と氷砂糖を交互に入れる
5.1ヵ月つけ置く
6.梅を容器から取り出して完成
ポイント
※2.表面に水分が残っているとカビの原因になります。ここで酢や焼酎を霧吹きで吹きかけるとさらに効果的です
※3.を行うと果汁が出やすくなるので出来上がりが半月ほど早まります
※6.で容器から取り出した梅はそのまま食べても、ジャムなどにしても美味しいです
梅サラダ
レタスなどの具材でお好みのサラダを作り、そこに梅干し1、2粒を細かくして乗せます。
そのままドレッシングをかけて食べても美味しいのですが、
大根の千切りを加え、上から鰹節をまぶせば、さっぱりとした和風サラダになるのでおすすめです!
梅を摂取する上での注意点
梅干しを摂取するうえで、気になるのは梅に含まれている塩分ですよね。
日本人の1日の塩分摂取の目標値は、男性8g未満、女性7g未満とされています。
生活習慣病予防の観点では6g以下が理想ともされており、
欧米に比較して日本人は塩分過多といわれています。
梅干しに含まれる塩分は、3~20%ほどです。
商品により製造方法や粒の大きさなどが異なるため一概には言えませんが、
1粒あたりに含まれる塩分の量は約1~5g。
塩分の量だけで言えば、梅干しは確かに少ないとは言えません。
しかし、梅干しにはナトリウム(塩)を体外に排出する作用のあるカリウムが含まれていて、
さらに高血圧を抑制するというデータも報告されています。
そのため梅干しを適量摂取することは、塩分による高血圧を引き起こすより、
むしろ高血圧を抑制する効果のほうか強いと考えられます。
最近では減塩の梅干など健康志向に着目したものがありますので、
塩分が気になる人は減塩タイプを選ぶと良いでしょう。
まとめ
体に良くて、疲労回復の効果もある「梅」
調べてみると想像以上に健康に良い効果がたっぷりで、
万能な食材であることが分かりました。
今回紹介した以外にも様々な食べ方があると思うので美味しく、
摂り入れてみてはいかがでしょうか?
ただ、くれぐれも摂りすぎには注意です!
美味しいからと言って塩分の摂りすぎにならないように気を付けましょう!