今年こそ力を入れたい「温活」
最近まで暑い日が続いていたのに、急激に寒くなったことで
体が気温に追い付かないという方は多いのではないでしょうか?
体温が下がると体に様々な不調が出てきます。
出来るだけ体温を上げて、元気に過ごすことができるように「温活」に取り組んでみませんか?
目次
温活とは?
温活とは、体を温めることによって基礎体温を上げ、体の不調を改善することをいいます。
体が冷えて体温が低下すると、肩こりやむくみ、肥満、月経症などの
さまざまな不調を引き起こすと言われています。
特に女性は、脂肪が多く筋肉量が少ないことから、
基礎代謝が低くなって体が冷えやすい傾向にあります。
温活を行って体を温めれば、血流が良くなって代謝が上がり、
健康的な生活を送れるようになります。
代謝が上がることで痩せやすくなるため、ダイエットにも効果的です。
また、温活は妊活にも効果的と言われています。
実際、妊娠を望む女性が温活を行い、妊娠した事例もあるようです。
冷えの原因
体が冷えやすい冷え性の方は体にさまざまな不調を引き起こしやすいとされています。
冷え性の原因はそれぞれの生活スタイルや体質によって様々です。
どんなことが冷え性の原因になりうるのでしょうか?
血行が悪い
手足の先が特に冷えるという方は、血行の悪さが原因だと考えられます。
特に女性は月経によるホルモンバランスの乱れや筋肉量が少ないことから、
このタイプの冷え性になりやすいといわれています。
またストレスやスマホを長時間操作したことによる自律神経の乱れも、
血行が悪くなる要因となります。
加えて湯船に浸からず、シャワーのみで済ませる入浴も冷え性を引き起こすとされています。
運動不足
デスクワークなどで運動不足になりがちな人も、冷え性になりやすいタイプです。
その理由は、筋肉の機能が低下するためです。
体を温める代謝機能は筋肉と密接に関係しています。
一般的に筋肉が固まったり、少なくなったりすると、体が冷えやすくなるとされています。
デスクワークでは長時間座っているため、下半身の筋肉が硬直し、
下半身が冷えやすくなります。
また運動する習慣がない人も、基礎代謝が落ちるため、冷え性になりやすいです。
冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ
特にお腹が冷えるという方は、内臓が冷えるタイプの冷え性です。
このタイプの方は冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎていることが
原因となっているケースが多いです。
冷たいドリンクやアイスだけではなく、
トマトや茄子などの夏野菜や小麦製品、海藻なども体を冷やす食べ物です。
夏は冷たいものの摂りすぎに注意し、
冬は知らないうちに体を冷やす食材を摂ってしまっているということに注意しましょう。
体を温めるには
体を温めるために私たちが日常的に意識すべきことはどんな事でしょうか?
日常に取り入れられそうなものをご紹介します。
寝起きにすぐ白湯を飲む
朝起きたら、白湯を飲むようにしましょう。
人は寝ているときにコップ1杯程度の汗をかくため、起床時は身体が軽い脱水をおこしています。
体温より少し高い温度の白湯をゆっくり飲むことで、内臓が温まり働きが良くなるのです。
じんわり身体が温まるので、冷えにも効果的です。
軽い筋トレをする
身体を冷やさないためには、基礎代謝を上げることが大切です。
基礎代謝量の多くは筋肉で産生されています。
また、筋肉は全身に血液を行き渡らせるポンプのような役割を果たすので、
筋肉量を増やせば身体を効率良く温めることができるのです。
筋肉を効率的につけたいなら、下半身を鍛えることが必要となります。
筋肉の約7割は下半身に集中しているので、
太ももやふくらはぎ、お尻などを鍛えれば筋肉量を増やせます。
家事をしながらつま先だちをしたり、テレビを観ながらスクワットをしたりと、
“ながら”運動を取り入れれば無理なく筋トレを始められるはずです。
熱すぎない温度の湯船に毎日つかる
湯船につかれば、体温を効果的に上げられます。
湯船につかると下半身に水圧がかかり、血液やリンパの流れが良くなります。
また、老廃物が排出されやすくなるため、むくみが改善されやすくなるほか、
心臓に戻る血液量が増えて全身の血流が良くなるため体温が上がるのです。
加えて、入浴は内臓の働きを活発にするため、代謝が上がって身体がぽかぽかと温かくなります。
入浴時のお湯の温度は、じんわり汗をかくぐらいの熱さがベストです。
38~40度のぬるめのお湯は副交感神経を優位にし、心身のリラックスにつながります。
また、入浴によって身体が温まると眠りにつきやすくなるので、
冷えによる不眠にお悩みの方もぜひ試してみてください。
体を温める食べ物や飲み物を摂る
冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎている方は、バランスのとれた食事を基本に、
冷え性を改善できる食べ物や飲み物を摂りましょう。
冬に採れる野菜や根菜類、発酵食品などを積極的に摂り入れると効果的です。
サプリなどの補助食品を使うのも良いでしょう。
体を温める食材
食材の中で基本的に、地中で育つものは身体を温めて、地上で育つものは身体を冷やします。
また、色でも見分けることができ、オレンジや黄色などの暖色の食べ物は身体を温め、
白や緑、紫などの寒色の食べ物は身体を冷やします。
ただし、トマトのように暖色だけど身体を冷やす食べ物もあるので、事前に調べておくと安心です。
さらに、発酵食品は代謝を良くする酵素が含まれているため、身体を温める効果が期待できます。
納豆、キムチ、味噌、醤油、漬物、ヨーグルトやチーズもおすすめです。
このほか、調味料では塩や醤油などの塩辛さを感じるものは身体を温める効果がありますが、
お酢のように酸っぱいものや、化学調味料を使用したものは身体を冷やすと言われています。
食材だけでなく、調味料にも気を配ると効果的に冷えを予防できるでしょう。
まとめ
寒い季節の身体の冷えはつらいですよね。
最初は手足の冷えだけでも、放っておくと肩こりや腰痛、痺れ、生理不順といった不調につながる恐れがあります。
健康のためにも温活を始めたり、体を温める食材や温かい食べ物を摂ったりして冷えの予防に努めましょう。
生活習慣や食生活を少しづつ意識していくことで、
冷えを改善し、体の芯からぽかぽかした体質に変えていくことが可能です。
この秋から冬にかけては、冷えを助長する習慣はきっぱりと辞め、体を温めることを意識していきましょう。
そうすることで、寒い季節に出てくる不調も感じづらくなることでしょう!