老けて見える、首のポツポツは何者??
加齢にともないできてしまう、首筋の気になる小さなポツポツとしたいぼ。
人の目にとまりやすい場所にできるので、この時期、首回りが開いた服を着る時に気になってしまいますよね。
今回はそんな首いぼについて深堀りしてみたいと思います。
目次
そもそも「いぼ」ってなに?
皮膚に盛り上がってできる小さな突起物を、一般的に「いぼ」と呼んでおり、医学的には「疣贅(ゆうぜい)」といいます。
皮膚は例えるならば細胞が集まったシートのようなもので、本来は隣り合う細胞同士、制御し合い、平たんな状態を保っています。
しかし何らかの要因で制御が効かず、勝手に細胞が成長して隆起したり、少し飛び出したりした状態をいわゆる「いぼ」と呼びます。
いぼの原因
いぼができる原因は大きく分けて2つ。
ウイルスに感染してできる悪性のものと、加齢や体質によってできる良性のものです。
良性のいぼは紫外線によるダメージや摩擦、遺伝的な体質なども関わって、30代頃から年齢とともに増加しますが、体質などにより、早い人では20代で発症する人もいます。
いぼは基本的に良性のできものが多いですが、一部、悪性腫瘍の可能性も否定できませんので、気になる場合は早めに病院を受診しましょう。
首イボには「3種類」ある
首イボは、鏡でよく見ると1つの種類ではないことが分かります。
色は肌色から茶褐色なものまであり、大きさは直径約1~5mmと、幅広くあります。
代表的なものは次の3つに分かれており、これらは医学的に、見た目や大きさで区別されています。
アクロコルドン
首イボのなかでもっとも小さいイボです。
直径約1〜3mmと極めて小さく、肌色もしくは褐色をした、表面はあまり盛り上がりのなく、平らで軟らかいイボです。
小さいため目立ちにくいイボですが、徐々に数が増えて多発するのが特徴です。
スキンタッグ
アクロコルドンより少し大きく、皮膚から盛り上がっているイボです。
なかには平らなものもあり、形はさまざまです。
肌色、茶色、黒っぽいものがあり、年齢とともに徐々に増えていくのが特徴です。
軟性線維腫
直径5mmを超える大きなイボです。単発で、皮膚から大きく飛びでているのが特徴です。
摩擦などの刺激で大きくなることがあり、直径1cmの大型も珍しくありません。色は肌色もしくは褐色です。
首いぼを予防するには
首のイボを予防するには、刺激を避けるのが一番。
著者も実際、ネックレスをつけたままで過ごしているからか、首元にぽつぽつができはじめてしまいました。
襟のある服、ハイネック、マフラー、ネックレスなどは控え、刺激を避けましょう。
肌が乾燥していると摩擦で刺激を受けやすいので、保湿は首やデコルテまでたっぷりと。
日焼け止めクリームも顔だけでなく、首やデコルテまで塗るようにしましょう。
できてしまったイボには、、?
では、既にできてしまったイボには、どのような対処をすればよいのでしょうか。
小型のもの(アクロコルドンとスキンタッグ)
■液体窒素を用いた冷凍療法
-200℃近い超低温の液体窒素で冷却した特殊なピンセットでいぼを摘むようにして凍結します。
凍結した部分は1~2週間後、かさぶたになって自然に脱落します。
スキンタッグの治療に適します。
■炭酸ガスレーザー
盛り上がった組織を瞬時に蒸発させます。小さないぼなら麻酔は不要です。
アクロコルドンの治療に適します。
大型のもの(軟性線維腫)
■手術
局所麻酔を用いた簡単な手術です。いぼの根元をメスで切り取って、傷を縫い合わせます。
■炭酸ガスレーザー
局所麻酔を用いて、いぼを根元で焼き切ります。
1cmを超える大きないぼの場合には手術の方が適しています。
炭酸ガスレーザー治療は紫外線が弱い季節(10月~2月)に実施することが勧めだそうです。
また、家庭でのケアとしてはハトムギエキスや杏仁オイルも効果的。
これらには、肌の代謝リズムを正常なサイクルに整える働きがあります。
いぼは代謝異常によって起こってくるものなので、代謝リズムを整えることで肌をなめらかに整えてくれます。
レーザーや外科的手術だと、確実にいぼがとれる半面、色素沈着が起きたり傷跡が残ってしまうことも考えられるので、日頃から紫外線対策・摩擦対策を行い、いぼができにくい生活習慣を心がけることも大切ですね。