マスクによる肌荒れ、気になりませんか?
マスク生活が始まり、まもなく1年が過ぎようとしています。
毎日マスクをすることにより起こる肌荒れ「マスク荒れ」が気になる人が急増しているそうです。ちなみに筆者もその1人。
マスクで擦れて肌が赤くなり痛みを伴ったり、吹き出物が出来たり、、、
まだ当分の間、この生活が続くと思うと憂鬱になりますよね。
今回はマスク生活と上手く付き合っていくための、マスク荒れの原因と対策方法をお伝えしたいと思います。
目次
マスク荒れはなぜ起こる?
マスクをしていると、自分の呼気でなんとなく保湿されているのかも??と感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、マスク荒れには意外な原因がありました。
高すぎる湿度
一般的に、快適な湿度は50~60%と言われています。しかし、マスク内は湿度が過剰になっており、お肌がふやけた状態となります。この状態の角層はバリア機能が弱くなっており、マスクを取った際に水分を保持することができず蒸散してしまい、結果的にお肌が乾燥しやすくなってしまいます。
温度差
肌が急激な温度の変化を感知すると、肌内部で酵素カスパーゼ14の働きが低下することが判明しています。カスパーゼ14は、肌のバリア機能や保湿効果を保つ酵素で、近年注目されています。
マスク着用でただでさえ角層がふやけて弱っているところに、突然温度の急激な変化が加わるとことで、バリア機能に拍車がかかり、マスク荒れが発生してしまいます。
マスクによる摩擦
マスクを着脱したり、ズレを直したりする際に、肌とマスクがこすれ合いますよね。
ただでさえマスク内の湿度で肌がふやけて柔らかくなっている状態にもかかわらず、こすれによって表面が削られると、更に肌のバリア機能が低下してしまいます。すると肌がデリケートな状態になり、少しの刺激でも赤みやかぶれ、ニキビができやすくなってしまいます。
汗や皮脂の過剰分泌
特に夏場は皮膚温が上昇し、汗や皮脂の分泌も増加します。過剰な汗が原因でかゆみを引き起こすことも、、、
また、同じく過剰な皮脂がアクネ菌のエサとあり、ニキビの原因となります。
マスクとの上手な付き合い方は??
肌には過酷な状況ですが、毎日の生活に欠かせないマスク。
どのように付き合い、ケアしていくのが良いのでしょうか。
こすらず、とにかく保湿を!
肌のバリア機能を立て直すために、夏場であってもしっかりと保湿することが必要です。化粧水や乳液は、手の平全体で丁寧に塗布し、特に乾燥している部分にはハンドプレスで2度付けするのもおすすめ。
クリームも肌をこすらないよう、優しくなじませるように塗布しましょう。眉間・鼻先、頬・顎・こめかみに点置きしてなじませると、より低刺激に塗布することができます。
スキンケアの選び方にも注意を
肌が荒れてしまった時、新しく買った肌再生効果のあるちょっと良いスキンケア商品と、低刺激の肌にやさしいスキンケア商品、どちらを選びますか?
すぐに治したい!という気持ちでちょっと良いスキンケアを試したい気持ちも山々ですが、実は肌荒れの時こそ、低刺激の肌にやさしい商品を選ぶことが大切なのだとか。
化粧品でケアしても肌荒れが治らない、、、という時は、早めに皮膚科へ相談するのもおすすめです。
帰宅後すぐのクレンジングを!
特に汗や皮脂の分泌が多い夏場には、帰宅後すぐに肌に付着した汚れを落とすことが大切。
また、クレンジングにはクッション性のある肌に摩擦を与えないタイプを選びましょう。
同様に洗顔料もしっかりと泡をたてて、泡をクッションにしてやさしく汚れを落としましょう。
インナーマスクを取り入れてみる
マスクによる摩擦刺激からお肌を守るために、インナーマスクというものも販売されています。マスクの内側に1枚インナーマスクをはさむことによって、マスクの直接的な刺激を緩和させる役割や、これからの時期には花粉の侵入をより防ぐ効果もあると言われています。
インナーマスクを選ぶ際は、シルクなどお肌にやさしいもので、可能であればオーガニック商品を選ぶとより良いでしょう。
場面に合わせたマスク選び
一概にマスクといっても、不織布・ウレタン・布など、素材は様々。
不織布マスクが一番ウイルス対策に効果的とも言われていますが、肌への摩擦が強かったり、呼吸が苦しくなったりと敬遠する方も多いのだとか。
そのため、満員電車など密な環境下では不織布マスクを使い、屋外の移動時や換気のされている場所ではウレタンや布マスクを使うなど、使用環境によってマスクの種類を変えてみるのもおすすめです。
まとめ
これからも相当な期間続くであろうマスク生活。
毎日のお肌の刺激が数年後、シミやたるみとして出てくるかもしれないと思うとゾッとします。
毎日のケアや少しの心がけで、新しい生活様式の中でも健やかな肌を保てるように努めたいですね。