話題の成分レチノールの効果!
シワやシミに効く成分として最近よく聞くレチノールですが、
刺激が強そうで心配という方や、どのように使ったらいいのか分からないという方も
まだまだ多いかもしれません。
今回はそんなレチノールについてご紹介していきたいと思います。
目次
レチノールとは
レチノールは、ビタミンAの一種です。
ビタミンAは肌に強く作用するビタミンとして以前から知られており、
その仲間のレチノイン酸はにきびの外用薬として配合されてきました。
近年の研究により、レチノールは肌の細胞に働きかけ、
シワやシミへ改善効果があることが明らかになってきました。
加齢による自然老化だけでなく紫外線による
シワ・たるみなどの光老化にも有用な成分なのです。
肌表面では細胞のターンオーバーを促進し、
皮膚のゴワつきをケア、小ジワをなめらかにします。
ターンオーバーが促進されることで、くすみや色むらもケアされるというメリットも。
また肌のうるおいを保つヒアルロン酸の合成も促進され、
加齢により薄くなりがちな表皮を厚くしてみずみずしくふっくらとした肌に導きます。
ベッドのスプリングのような役割をして肌を支え、
肌弾力を保つ真皮コラーゲンやエラスチンの生成も促進させる働きもあります。
しぼんでしまった肌や深いシワが刻み込まれた肌にハリや弾力を与え、若々しい印象に導いてくれます。
レチノールは光や酸化の影響を受けやすい不安定な成分である為、
これまで化粧品に配合することが難しかったのですが、
近年は製剤技術や外気に触れにくいパッケージ開発などにより
安定性のあるレチノール配合化粧品も市場に出てきて手に入れやすくなってきました。
レチノールで得られる効果
レチノールが肌に良い効果をもたらすという事は分かりましたが、
ここでは、具体的にはどのような効果があるのかご紹介します。
毛穴の黒ずみ・肌のたるみを改善
レチノールは、毛穴の黒ずみやたるみの改善に効果が期待できます。
毛穴の黒ずみやたるみの原因の1つとなるのが、皮脂の過剰分泌です。
気温の上昇や偏った食生活によって皮脂の分泌量が増加すると、
皮脂により毛穴の出口が押し広げられて毛穴が黒ずんだりたるんだりします。
レチノールは皮膚の分泌量を正常にして肌のターンオーバーを促進する効果があります。
その結果、大きく開いた毛穴やたるんで広がった毛穴など幅広い毛穴トラブルを改善に導きます。
シミの改善・美白効果
レチノールはシミの改善に効果が期待できます。
シミの原因の一つが紫外線によるメラニン色素の蓄積です。
紫外線を浴び続けてメラニンが大量に生成されると、ターンオーバーで排出しきれず、蓄積してシミになってしまいます。
レチノールは真皮の働きを活性化してコラーゲンの生成を促進するので、
シミなど光老化によるエイジング症状をケアします。
しわ・たるみの改善
レチノールはしわやたるみの改善にも有効です。
0.04%レチノールを12週間使用した臨床試験で、しわの改善に効果をもたらしたことが報告されています。
肌のしわやたるみの主な原因は、加齢によって減少するコラーゲンやエラスチンです。
肌がたるむと皮膚が寄ってしわが生じます。
レチノールはコラーゲンの生成を促進して、しわやたるみを改善します。
ニキビ・ニキビ跡の改善
レチノールは、ニキビやニキビ跡の改善にも効果が期待できます。
ニキビの原因の一つが、皮脂の分泌量が増加することです。
毛穴が詰まってアクネ菌が増殖し、炎症を起こすとニキビが生じます。
また炎症性ニキビが生じた場合、治った後に赤みや色素沈着が原因でニキビ跡が生じることもあります。
皮脂が過剰分泌する一つの原因として、ビタミンAの不足が考えられます。
ビタミンAのレチノールは、ニキビ・ニキビ跡の改善および予防に有効といえます。
目の周り・目元のハリUP
レチノールは目元のハリUPにも効果的です。
ヒアルロン酸を生成して水分量を増やし、乾燥しやすい目元にアプローチします。
ハリや潤いを与え、肌の内側まで届けてふっくらとした目元へと導きます。
レチノールを使用する上での注意点
レチノールは肌に強い影響を及ぼす為、使用する上では注意点がいくつかあります。
安心して使うために下記の事に注意しましょう。
自分の肌に合ったものを選ぶ
レチノールを使うとA反応という副反応が表れます。
肌に現れる症状としては「赤み」「皮むけ」「乾燥」「つっぱり」などです。
その為レチノール化粧品を選ぶ際は、肌の状態や肌質に合った種類や濃度のものを選ぶ必要があります。
化粧品に配合されているレチノールは主に、「レチノール」「パルミチン酸レチノール」「酢酸レチノール」の3種類です。
初めてレチノールを使う方や敏感肌の方は、
パルミチン酸レチノールなどの穏やかな成分から試してみることをおすすめします。
また、レチノールの配合濃度にも注目してみましょう。
初めてレチノールを使う方は濃度の低いものから選ぶと良いですよ。
慣れてきたら高濃度のものへステップアップしていくのが理想的です。
使用頻度に注意する
初めてレチノールを使う場合は、3〜4日に1度の使用で様子を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
初めは、目のまわりや口のまわりといった刺激を感じやすい部分は避けてぬり、
他の部分で様子を見てから取り入れると良いでしょう。
また、生理前などの肌が敏感なときは避け、肌の状態が良いときに始めることをおすすめします。
紫外線対策を行う
レチノールを使用した肌は紫外線からの影響も受けやすい状態です。
レチノイド反応が出ている場合は、皮膚のバリア機能も低下しているので日中の紫外線にご注意ください。
日焼け止めや帽子、日傘などの紫外線対策を行いましょう。
まとめ
上手くつかえば、シミやシワを改善することが出来る魔法のような成分がレチノールですが、
使用するとA反応という福反応が起きるので、いつもよりお肌の状態に気を配り、
丁寧な保湿をしながら使う必要があるということが分かりました。
賢く使って美肌を目指していきたいですね。