美容薬膳~手軽に使いたいスパイスの魅力~
実は私、最近スパイスにハマっています。
ハマっている、といってもキッチンの棚にずらりとスパイスの瓶を並べている・・・というわけではまだないのですが(残念ながら・・・)
もとよりカレーの好きな筆者、スパイスに手を出そうと思ったきっかけも、スパイスからカレーを作ってみたい!と思ったからなのです。
目次
スパイスってどんなもの??
そもそもスパイスって?
植物から採取されるスパイスですが、具体的にはどのような存在なのでしょうか?調べてみました。
料理でのスパイス
世界の台所においてスパイスは「香りづけ」「辛味付け」「色付け」の役割をもっています。
日本語では「香辛料」というだけあってスパイス=辛い、というイメージを持たれがちなスパイスですが、一番の魅力は「香り」だといわれています。
また、香りづけや辛味付けだけでなく、食欲増進や食材の臭み消しなどにも用いられてきました。
スパイスの歴史
スパイスの歴史は古く、古代エジプトで使用されていたという記録も残っているそうです。
食用としてだけでなく、保存としてのスパイス、医学としてのスパイス、さまざまな方法で生活に取り入れられてきました。
また、ヨーロッパ諸国ではスパイスをめぐる戦争も多く起きたといわれ、それほどまでにスパイスは貴重なもので、効果も様々であったと伺えます。
スパイスと美容効果
幅広くさまざまな効果を持つスパイスですが、美容への効果が期待できるものも多数あります。
そのなかからいくつかご紹介したいと思います。
ターメリック
黄色が鮮やかなスパイス。日本ではウコンとして馴染みがあるスパイスです。
食用としてお店では秋ウコンがターメリックという名称で並んでることが多いです。
このターメリックの主成分であるポリフェノールの一種「クルクミン」が美肌に効果があるのです!
- 抗酸化作用
体内に発生する活性酸素により、身体が老化してしまいます。クルクミンの抗酸化作用はお肌にシミやシワが増えるのを防ぐ効果が期待できます。
- ダイエット効果
クルクミンは食べ物の消化をする胆汁の分泌を促す効果があります。
胆汁には脂肪を分解して排出する働きもあるため、ダイエット効果も期待できます。また胆汁はコレステロールを原料としているため、胆汁が分泌されるとコレステロールが減るという効果も期待できます。
クローブ
刺激的で甘い香りのスパイス。形が釘に似ていることから丁子とも呼ばれています。
クローブの精油に含まれているポリフェノールの1種である「オイゲノール」には抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。
さらにこのクローブの抗酸化作用、米国農務省と国立老化研究所が開発した抗酸化力の指標であるORAC値が最も高く、美容効果のかなり高いスパイスと言われています。
シナモン
アップルパイやお菓子などでなじみのある人も多いスパイスで樹皮からつくられています。
シナモンには毛細血管を保護する働きがあり、毛細血管の減少などから起こるシミやシワ、たるみなどの予防・改善に効果が期待できます。
また、抗菌作用や血行促進にも効果が期待できるため、冷え性やむくみの解消にも役立ちます。
さらに!女性ホルモンに似た働きもあるため、特に女性はシナモンの効果が実感しやすいといわれています。
フェンネル(シード)
セリ科の甘い香りが特徴のスパイスです。スパイスの中でも刺激感や香りが少ないため、幅広い料理に利用されています。
自然の利尿剤といわれているフェンネルシードはむくみを解消させるほか、肌のデトックス剤としてニキビや肌荒れなどに効果を発揮してくれます。
とくに殺菌・消炎作用はニキビを抑えるのに有効で、リモネン、アネトール、ミルセンがニキビを治す事を助けてくれます。
カルダモン
スパイスの女王と呼ばれているカルダモンは、スパイシーで清涼感のある香りが特徴です。
カルダモンにはビタミンB1、B2やビタミンC、カリウムやナイアシンなど身体に大切な栄養素が含まれています。
これらの働きによって皮膚の細胞が活性化されて美しく健康的な肌へと導いてくれます。
そして血行を促進させる効果もあり、血行がよくなることで肌のくすみも解消され、お肌に透明感を与えてくれます。
また、脂肪燃焼作用もあるため、ダイエット効果も期待できます。
注意点はある?
ここまではスパイスの効能・効果をお届けしてきましたが、スパイスには適正の使用量があるので使用の際は注意が必要です。
美容にいいからといって過剰に摂取するのはよくありません。
また、妊娠中の方や授乳中の方はかかりつけの医師に相談の上使用するようにしてください。
カレーだけじゃない!スパイスを使うおいしいレシピ
さて、冒頭でも書きましたが筆者はカレーを作りたくてスパイスの利用を始めました。
当たりまえですが、スパイスを使った料理はカレーだけではありません。
スパイスってちょっとハードルが高いな・・・って思ってる方にも簡単に始められるレシピを少しご紹介します。
ちなみにですが、カレーは市販のカレールーを使うよりもスパイスから作った方がカロリーもぐっと抑えられて身体にいいそうです♪
紅茶に入れて簡単スパイスティー
クローブ(ホール):カップ2杯分につき2~3粒
ポットやお鍋で淹れるときに一緒にクローブを入れます。
淹れた後はクローブを取り除いてください。
冬などの寒い時期はホットワインに入れるのもオススメです♪
相性抜群!フェンネルシードのお魚ソテー
お好みの白身魚:2切れ
フェンネルシード:小さじ1
小麦粉:大さじ1
オリーブオイル:大さじ1
魚の切り身に下味をつけ小麦粉をまぶします。
オリーブオイルをフライパンで熱し、フェンネルシードを入れます。香りが出てきたら魚の切り身をいれて焼いてください。
お好みでバターやレモンを入れて香りをプラスしても◎
まとめ
以上、今回はスパイスの魅力をお伝えしました。
今まで買ったスパイスはブラックペッパーくらい・・・お店に並んでいるスパイスコーナーを遠巻きに見ていたよって方も、この機会にぜひ初めてみてくださいね。
適正量を守って、おいしくきれいになりましょう!