アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用
抗酸化作用という言葉を聞いたことがあるという方は多いかもしれません。
しかし、抗酸化作用がどういう意味か分かりますか?
と聞かれると詳しく答えられる人は少ないと思います。
実際に、美容業界で働いているにも関わらず私も、詳しくは答えられない一人でした。
ですが、抗酸化作用はアンチエイジングと切っても切り離せないものとして
いろんな場面で出てくる為、今回調べてみました。
目次
抗酸化作用とは?
私たちは酸素を取り入れて、エネルギーをつくっています。
その過程で一部の酸素が酸化力の強い活性酸素に変化します。
この活性酸素が増え過ぎると血管や細胞を傷つけ、
体の内側を酸化させ動脈硬化や生活習慣病を招きます。
その為、活性酸素を抑える働きが、アンチエイジングには不可欠です!
そしてこの活性酸素を抑える働きのことを抗酸化作用と言います。
私たちの体は活性酸素を抑えるための抗酸化酵素を持っていますが、
加齢によりその量は少なくなります。
抗酸化作用のある食品やサプリメントを利用すると同時に、
活性酸素を増やさない生活を心掛けることが大切です。
加齢とともに低下する抗酸化作用
人間の体にはもともと、尿酸、アスコルビン酸、メラトニンといった抗酸化物質が存在しています。
つまり、抗酸化作用は私たちの体には、すでに備わっているということです。
しかし、抗酸化作用は20代をピークとして、加齢とともに低下していってしまうのです。
そのため、普段の食事によって、抗酸化作用をもつ栄養素を摂取することが
健康のために大切になります。
抗酸化作用のある栄養素
抗酸化の為には、抗酸化作用のある食事を摂ることが大事になってきます。
抗酸化作用のある栄養素とはどんなものがあるのか、紹介していきます!
ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
肌にハリを持たせたりシミを予防する美容効果や、
免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、
ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きをもちます。
緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリーなど)や
フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)に多く含まれている栄養素です。
ビタミンCは水溶性なので、生で食べるのがオススメです!
水洗いする場合は、洗い過ぎないように注意しましょう。
ビタミンE
ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミンのひとつで、
様々な害を与える活性酸素から体を守る効果があります。
血管や肌・細胞などの老化を防止し、血行を促進するなど生活習慣病の予防に効果があり、
若返りのビタミンとも呼ばれています。
植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)や
種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)に多く含まれます。
ポリフェノール
ポリフェノールとは、植物の苦味、渋味、色素の成分となっている化合物の総称で、
自然界に5000種類以上存在しているといわれている栄養素です。
すべてのポリフェノールが強力な抗酸化作用を持つため、
生活習慣病の予防に効果的であるといわれています。
プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶などに多く含まれます。
フルーツの場合皮にもポリフェノールが豊富に含まれているため、
皮ごと食べるのもオススメです。
コーヒーやお茶は、ペットボトルで販売しているものより、
淹れたてのほうがポリフェノールを多く含んでいます。
ミネラル類
ミネラル類とは、五大栄養素のひとつで、体の組織をつくる原料となり、
体の働きを維持・調節する働きがあるため人間にとって必要不可欠な成分です。
ミネラル類は体内でつくることができないため、
食品やサプリメントなどで摂取する必要があり、
健康の維持増進のためにはバランス良く摂取することが大切です。
海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、
納豆などに多く含まれます。
ミネラルは、熱には強くても水に溶けやすい性質なので、
茹でるよりも蒸すのが◎煮込み料理の場合は煮汁ごといただきましょう。
カロテノイド
カロテノイドは、動植物が持つ、自然界に存在する黄色や赤色の色素の総称で、
600種類以上存在するといわれています。
特徴として強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を除去する力に優れています。
眼病や生活習慣病などをはじめとする疾病の予防に効果的な栄養素として知られています。
パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなどに含まれます。
濃い色の野菜やフルーツを選べばたくさんカロテノイドを取ることができます。
特にオススメは赤いパプリカで、カロテノイドのなかでも特に抗酸化力が強い
キサントフィルという成分が豊富に含まれています。
カロテノイドは油溶性のため、サプリメントなどを利用するか、
油を使った調理方法で食べると体内に吸収しやすくなります。
酸化を防ぐ、生活習慣
抗酸化の為に必要なのは、抗酸化作用のある栄養素を摂るだけでなく、
普段の生活習慣で活性酸素が増えるのを防ぐことも効果的です。
紫外線を防ぐ
紫外線に当たると、皮膚細胞でも活性酸素がつくられるため、シミやシワの原因となります。
紫外線が直接当たらないように帽子をかぶったり、
日傘をさしたりといった紫外線対策を心がけましょう。
また、紫外線は目からも入ってくるため、サングラスをかけることも有効です。
ストレスを溜めない
どれだけ、抗酸化作用のある食品をとっていても、
イライラしたりストレスをためやすい人はご注意を。
ストレスを受けると一時的に血流が悪くなり、回復するときに活性酸素が発生します。
出来るだけ日常生活でストレスを溜め込むことのないように、
自分がどうしたら気持ちよく生活ができるのか考え、
リフレッシュしながら生活できるように意識していきましょう。
運動は軽めに
運動をすることは、私たちの体の健康にとって良い事ですが、
激しい運動は呼吸量が増えるため、実は活性酸素が生まれやすくなってしまいます。
運動をするならオススメは、ウォーキングなどの軽めの運動です。
軽めの運動は抗酸化物質のはたらきを高めて、酸化を抑えてくれます。
お酒は飲みすぎない
飲酒すると、アルコールを分解するときに活性酸素が発生します。
その為、過度な飲酒をすると活性酸素がたくさん発生してしまうのです。
普段からお酒をたくさん飲む人やアルコールに弱い人は注意するようにしましょう。
まとめ
今回このコラムを書くにあたって調べてみたことで、
抗酸化作用は体を健康に維持しながら若々しくいるために大切な作用だと実感しました!
活性酸素が増えると細胞を傷つけてしまうので体の中も外も老化させてしまう原因となります。
いつまでも元気でいるためには、抗酸化を意識した食事や生活習慣を心掛けたいですね。